男の子は黙ってあたしの傍にいてくれた。 顔も名前も知らない、初対面のあたしの傍に。 優しさを感じて、更に涙が溢れ出てくる。 あたしは学校に行く事も忘れて、しばらくそこで泣いていた。 しばらく経って、男の子が優しい口調であたしに言う。 「もう大丈夫か?歩けるか?学校まで一緒に行こう」