「俺、千尋の事が好きだ」 真剣な目で、凛人があたしに告げた。 「え……」 予想外の言葉にびっくりしてしまう。 「春にさ、俺、お前に告ったじゃん?気持ち、伝わったかなと思って」 「そ…うだった……ね」 そういえば、そんな事あったな。 あたしは、凛人の事ただの友達としか思ってなかったから、そんな事すっかり忘れてた。 今も、その気持ちは変わらない。 あたしにとって、凛人は"単なる友達"って事。