そこにいたのはジュースを持った愛ちゃん…ではなくて、息を切らして立つ凛人だった。



「えっ、凛人?どーしたの?」


あたしは凛人を見上げる。



そんな真剣な顔して、なにかあったのかな?



あたしが聞くより先に「ちょっといいか?」と凛人が聞いてくる。




やっぱり、なにかあったんだ…




あたしは「うん」と言い、凛人に着いて行く。



そして、ひと気のない校舎裏のグラウンドに着いた。


グラウンドにある階段に座る。




すると凛人は、あたしの手をぎゅっと握った。


「え…」



あたしは驚きを隠せない。