そして辺りは暗くなり、夜になった。



校内放送が入る。


『えーそれでは今から、東第一高校名物、花火大会を行います!』




「わぁ〜、楽しみにしてたんだよね♪花火大会!」


隣で愛ちゃんが目を輝かせる。



「えっ?愛ちゃん、なんで花火大会の事知ってるの?」



聞いてないよそんな事。

あたしは全くの初耳。




「えっ⁈まさか千尋、知らないの?ほとんどの皆、文化祭では花火大会を楽しみにしてるんだよ?」


愛ちゃんが驚いた顔をする。



「へぇー」


知らなかったなぁ。



「ま、その後のイベントも結構盛り上がるらしいけどね?」



愛ちゃんがあたしの顔をニヤニヤしながら見る。




「?」



あたしの頭の上には?マークが沢山。