受付担当のあたしは……


「はぁ」



お客さんの来ない時に思わずため息。



普段そんなに笑わないあたしにとっては、笑って受付する事が少し苦痛だった。




……あ、またお客さんだ。

すぐに笑顔をつくる。




「ようこそ、ネコ耳カフェへ!」


お辞儀をしてお客さんを迎え入れる事になっている。



「…君、可愛いね〜」

「……えっ?」



上から声が降ってくる。


あたしはびっくりして顔を上げる。