「瑞希さん。俺、頑張りますから。絶対、立派になって、帰って来ますから。メールもするし、電話もするし、いつでも、会いに来ます。だから」



「鷹雪、くん」



「……俺と、付き合ってください」



「……っ」



ぶわっと、一度は止まった涙が再び溢れだした。



「大好きです。瑞希さん」



「う、うん…!」



抱きしめられたまま、私は大きく頷いた。



「私も、大好き……」






地面に少しだけ溶けずに残った、白い雪。

それが全部溶けるまで。

私が君といられる時間は、それくらいだと思っていた。


……だけど。

君と一緒に、次は満開に咲いた桜が見られるのかな…。




*END*