「徹のバカー…」
「付いていってやったんだからこのくらいいいだろ」
――――…コトン
テーブルに私と徹のコップを置く徹。
「シイはいつものでいいんだよな?」
「うん…」
私のコップを見てみると中には温かい昆布茶が入っていた。ここのファミレスはいつもこの時期になるとドリンクバーに昆布茶が出てくるんだ!大好きなんだよね―!ここの昆布茶!!
「よくわかったね」
「当たり前だろ。何年間一緒にいると思ってんの」
徹が軽く笑う。
「ま、どうせ徹はココアなんでしょっ?」
「う…悪いかっ!?」
「べっつに―」
昔から徹はココアが好きなんだな…
キャラ的にコーヒーとか飲んでそうだけど私にはココア飲んでるイメージが定着化してるや…
「相変わらずココアとか徹くんは幼稚いですね―」
「昆布茶飲むシイはババァだろ」
「はぁー!?意味わかんない」
「お前がな」
「「…………………プッ」」
「ハハハッ!馬鹿らし―!!」
「そだねー!」
やっぱり徹といると心が安らぐわ!最強のコンビネーションと言うか…
「幼なじみだからね――」
「…うん……だな」
「お待たせしましたー」
待っていたご飯が届く。
さっきなんで徹一瞬暗い顔したんだろ…
心の中で少し引っ掛かった。