♪〜♪〜♪〜!
「…ふう…やっと最後までできた…!」
「うん。いい感じだったな!」
やっと最後まで合わせできた…
なかなかテンポ掴めなくて苦戦したんだよね。
それに対して完璧人間の徹はすぐコツ掴んでたけど…
―――ガラッ
「まだ残ってたのか。もう暗いから帰れよ」
小森先生がドアを開けて私達に伝える。
「は―い」
片付けよ…
トランペットをケースに入れていたら…
♪〜♪〜♪〜
ん?私のケータイ…?
ディスプレイには
『お姉ちゃん』
の文字。え?お姉ちゃん!?
カチャ………ピッ…
「もしもし?」
《あ、シイ〜?部活終わった?》
「うん、終わったけど…」
あ、まさか…!?
《あんたが破った服弁償してくれるんだよね?買って来て?》
「え"ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
《破ったあんたが悪いの!合コン明日だから今日じゃないと間に合わないから!じゃね!!》
……プツッ
ツーツーツー…と流れる虚しい機械音。
あぁ…服なんてやぶらなけりゃ良かった…(涙)
「どした?」
片付けを終わらせた徹が聞いてくる。
「一昨日破ったお姉ちゃんの服…今から買いに行けって……」
「え?まじ?」
「だから先帰って?」
もうお姉ちゃん意味わかんない!!なんで疲れてるこんな時に買いに行かせるかな〜?
ならさっと買いに行こっ!!
「……付いて行く」
「え?」
「だから付いて行くよ。俺も欲しい本があったしついででさ。」
「いいの!?」
まぢ徹神!!夜って心細いし助かった!
「あ、でもなんかおごれよ」
「え"…」