部屋に重い沈黙が流れる。

…でも静があんなこと言うくらいだし…もしかしたら徹…OKしたのかな……?






「…やっぱり佐伯君にはシイちゃんじゃないと似合わないよね」



……えっ!?


「私、フラれたの。さっき返事きたんだ」


ええぇっ!?



「…けどね、私だって諦めないよ!シイちゃんっ!!」


ニコッと笑う静。

その笑顔は世界中の誰よりキレイだった。

静は強いんだ…自分の弱さに負けないくらい……!



「…私だってぜぇーったい負けないっ!!」

「フフッ…さすがシイちゃん!そうこなくちゃ!!」


「何々?何の話?」


穂美が部屋に帰ってきた。