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朦朧とした意識のなか、私はゆっくりと目を開けた。


ピントが合わなくて視界がぼやけてるけど、2つの人影があるのが分かる。


だけどだんだんそれが誰か分かってきた…



「…穂美…静……」

「シ、シイっ!!」

「シイちゃっ…良かった……」


私が起きたのに気付いたのか、穂美と静が私に覆い被さる。

お、重いっ…

しかも静…泣いてるよっ…


「シイちゃんがっ…倒れた時…体温が40度超えててっ…死んじゃうかと思ったぁっ……!」


泣きじゃくる静。

ごめんね、心配かけた…

私そんなにひどかったんだな……


「私、シイが目が覚めたって伝えてくる!!」


穂美が部屋から出ていく。

私…思ったんだけどここって……!

それに徹にも伝えられてない…



「それよりハッキリしようよ」