☆穂美Side☆
ガチャッ…
「えっ!?穂美!?」
私はシイの驚きの声を後にしてシイの家を飛び出た。
「あの野郎…マジふざけんなっ!!」
あんなかわいくてサイコーなシイにあんなこと言って案の定傷付けてっ…
しかも一番シイを傷付けない人間だと思ってたアイツなのにっ!!
ただじゃおかないんだから!!
そう思いながら私は全力で学校へと向かった。
――――――――…学校
2-Cとかかれた教室。私達のクラス。
―――ガラッ
「…あっ!穂美っ!!どこ行ってたの!?」
「もう昼休み終わっちゃうよー?」
私が教室に戻ったのに気付いたクラスメートが寄ってくる。
けど私は窓際の席のまわりで友達とヘラヘラくっちゃべる、アイツの方へ向かった。
アイツは自分の方に歩いてくる私に気付いたのか私の方を向いて不思議そうな顔をする。
もう…私の腸は煮えたぎってるっ…てか跡形もなく蒸発してる…
シイのこと、考えもせずヘラヘラと半日過ごしたアイツに対して。
私はアイツのグループに近づいた。
「お、山手じゃん」
「なんか用か?」
そのグループの男子が不思議そうに言った。
アイツも同じように不思議そうな顔を続けている。
…もう……許さないっ…!!!!