――――――――――…
「…!…イ!…シイッ!!」
な、何!?誰?
「いい加減起きなさいっ!!」
え…この声は……
「お姉ちゃん…何ぃ?」
「何ぃじゃないでしょ。何こんな寒いとこで寝てんのよ」
あ、私あれからずっと駅の椅子で寝てたのっ!?
「こんな寒いなか寝るとか風邪ひくじゃん。ほんっとバカね―!」
むっ…腹立つー!お姉ちゃんには言われたくないよー!
「ほらっ家で寝な!」
お姉ちゃんに腕を捕まれて立ち上がった私。
その時だった
「うっ…」
「どうしたの?」
あの、熱が出た時特有の頭痛が…
「風邪…ひいたかも…」
「はっ!?ちょ、ちょっと家帰って熱測ろっ!!」
う"―――…私としたことが…
「それより徹君とは一緒じゃなかったの?」
ドキッ…
「いや…」
「へー…珍し!そろそろ徹君もシイ離れするのか…」
言えない…
お姉ちゃんに徹から言われたこと…
夜空には静かに月が私達を見下してる。
遠いよ…月も……徹も………