――――――――…放課後
「じゃ、明日ね!」
「うん!バイバイ」
穂美と別れて静と音楽室に向かう。
「今から部活かぁー…めんどー!」
「でもシイちゃんはソリいい感じじゃん!」
「いやいや…まぁ根本的にコンクール前ってみんなピリピリしてるからヤなんだよね」
「あーわかるわかるっ!」
ニコニコと笑う静。
なんか今日テンション高いな…
今日1日見てていつもよりよく笑ってるし…
「静なんかいいコトあったー?」
「ふふっ…実はね…」
少し顔を赤らめながら、静が私の耳に顔を近付けた。
「徹君に告白したの♪」
「……えっ…?」
「昨日放課後に音楽室でね。なんか泣いてるぽかったけど…まだ返事はもらってないんだ!でもいい返事だといいなー…」
放課後に音楽室だから私が出ていった後かな…?
でも泣いてるってどういうこと…?
「シイちゃん?」
「え?あ、よかったじゃん静!!静かわいいから徹なんてイチコロだよー!」
「ありがと、シイちゃん」
すっごくかわいい静の満面の笑み。
学校のお姫様って名高い訳だな…
そんな静に告られた徹は…?
複雑な気持ちだった。
静の親友としてこのことは喜ばないといけない。
けど心のどこかでこの真実を拒んでて…てか体が、脳が受け入れようとしない。
静の親友なのに…サイアクだ、私…