「ほんとに付き合ってないんだよ!?何で信じてくれないの?私達幼なじみじゃん!!」
その瞬間、徹の顔が歪んだ。
「幼なじみ幼なじみって…渡川の言う通りだよ。シイの子守りは疲れた。一緒にいてイラついた。笑顔も全部…!」
ズキンッ…
嘘…嘘…ほんとはそう想ってたの?
「とにかく目障りなんだよ!」
大人しくて優しい徹が本気でキレてるってことは本音なの…?
一緒にケンカしたことも、一緒に泣いたことも、一緒に笑ったことも、私の子守りのため?
わかんない…わかんないよ…徹っ…!!
「ごめんなさいっ…」
私は泣きながら音楽室を飛び出した。