―――――――…
♪〜♪〜♪〜…!
放課後の音楽室に響くトランペットとドラムの音が、今止んだ。
「「「「「おぉー…」」」」」
みんなの歓声にほっと肩を落とす私と徹。
「うん。いい感じだな!」
やったー!先生に誉められたー!!顔がにやけそう…
「顔にやけてるぞー」
「うっ…」
うるさいよ徹っ…!そんな徹は私の反応がウケたのか笑いをこらえてる。
腹立つなー…
「じゃ、今日はここまでにするか」
「きりーつ、れい」
部長のあいさつでいつも通り今日の部活が終わった。
――――――――――…
「「ありがとうございましたー」」
私と徹はみんなが解散したあと、先生に呼ばれてアドバイスとかをもらった。
私は先を追っちゃって音が雑になってるって。
まだまだ要練習だな…
「…でもなかなかよかった」
「何が?」
「…俺とシイのソリ。」
「あ、そうだね…!それに徹一回もミスしなかった!!すごいじゃん!!」
「まあ、ソリだとミスが目立つしな…それよりシイ二回ミスっただろ」
「あはは…ば、バレた…?」
「俺の足引っ張るなよー(笑)」
「はいはい」
偉そーに…
早くうまくなってこの言葉そっくりそのまま言い返してやろ…