昼休みに教室で雪とお昼を食べながら、空を見ていると
「蓮、ねぇ蓮ってば!」
「え!? な、なに?」
「ハァー、また空のこと見てたの?あんなののどこがいいんだか。」
「ゆーきー!」
「お調子者だし、すぐ……」
「まぁまぁ、雪そこまでにしときな」
「直也!?」
雪を止めたのはいつのまにか近くに来てた直也だった。でも、そんなことしたら…
「なんでここで直也が出てくるのさー!?」
「蓮が困ってたから止めに来たんだよ!」
やっぱり始まった。雪対直也。
毎日の恒例行事だからみんな無視したり、楽しそうに見ていたり、「もっとやれー」とかヤジを飛ばしたり。
うちはこの間に空を隠れ見る。
空は楽しそうに雪対直也を見ていた。そんな空を見て、笑顔を浮かべるうちを直也が悲しそうに見ていたなんて知るよしもなくて……