雪に打ち明けた次の日……
キーンコーンカーンコーン
昼休みを告げるチャイムと同時に雪がうちの机に来た。
「れーん。お昼食べよ!」
「うん。」
お弁当を出して机を移動させようとすると
「ちょっとまって、今日天気いいし中庭行こ?!」
確かに今日は日が差していて外はぽかぽかしてる
「いいよ。行こ!」
お弁当を持って中庭に移動して、二人でベンチに座った。お弁当を広げていると
「蓮。昨日聞きそびれたんだけど、空のことはどうするの?まだ好きなんでしょ。」
やっぱり、雪は気づいてたんだね。たぶん直也も
「まだ空を好き。だけど、空にうちの想いをつたえちゃだめだから、空のことはもう忘れる」
忘れられるはずないことは分かってた。でも、忘れなきゃいけないから。
「ほんとは、蓮には内緒って言われてたんだけど、蓮が嘉穂と屋上に行った後すぐに空が登校して来たんだ。」
「知ってるよ。廊下であった。」
「そうみたいだね。空登校して来てすぐうちと直也の所に来て、何があったの?って聞いて来たんだ。迷ったけど、空に教室で起きたこと全部話したの。そしたら空教室飛び出して行ったんだ。」
そうだったんだ。空教室でのこと知ってたんだ。
「蓮は、一時間いなかったから知らないと思うけど、空と嘉穂も一時間いなかったんだ。けど、途中で空だけ戻って来て授業受けたの。その授業中に直也に空からメールが来て屋上でのこと教えてくれたの。」
じゃあ、雪たちはしってたってこと、屋上でないがあったのかを。しかも空まで。
「そうだったんだ。」
この一言言うだけなのにすごく大変だった。口の中が渇いてうまくしゃべれなかった。
何か分からない感情が溢れでできた。
「空……、空……」
気づいたら、心のそこに溜めていた想いが溢れていた。
「蓮、今からでも遅くない。空に想い伝えてみたら?」
「でも……」
「嘉穂のこと気にしてるなら、大丈夫だよ。空が蓮のこと守ってくれるよ。きっと」
雪の言葉の一つ一つが嬉しかった。
雪ありがと。