待ち合わせは、初めて2人があったスタバ。


午後9時に。


洋介は予定よりも早く来てくれた。


2人の再会。



2人のクリスマス以来のことだ。



先に気付いたのはもちろん、優奈。



洋介は、少し痩せたようにみえた。




「体調大丈夫なの???」それが第一声になってしまった。



「まあ、しかたないからね・・・・」洋介が答えた。



逢いたかったものの、何を話していいのかわからない。



だって洋介は、自分のことを聞かれるのはあまり好きでなかったから。



「たいへんだよ。すべてが嫌になるよ。」

洋介のこんな発言は初めてだった。



「うん、無理しないで。1人で抱え込まないで。」

桃は洋介の顔色を見た。






「すべての犠牲になる必要はないよ。本当は辛いんでしょう?」


洋介が急に立ち上がった。


「店、出よう。」