「吟、もっと食え!」
「そんなに山盛りにご飯よそらないで!」
食事の時間、明によってテンコ盛りにされるご飯。
それを、那音先輩が見ている。
「大丈夫だってこれぐらい食ったって。
那音先輩見てみろよ。
スゲー痩せてるけど、めっちゃ食ってんだから!」
明のいった通り、那音先輩はありえなぐらいご飯をテンコ盛りにし、さらに嫌いなおかずがある先輩達の分まですべて完食している
明のこのご飯と、ずっと立ちっぱなしの練習量と運動量で、この夏、僕は身長がかなり伸びる。
「美鳥は大丈夫なの?」
不思議と美鳥は体力があった。
ご飯もしっかり食べているし、むしろ美鳥の基礎練習は僕が真似したくもないぐらいの量である。