聞けば、コンクールメンバーになった次の日から、美鳥は嫌がらせや暴力にあっていたらしい。
女の子だからいつも僕達と一緒にいるわけじゃないし、那音先輩は学年が違うから全く気がつかない。
見てないところでやられたんだ・・・。
「吟も、気をつけて!次は、吟がターゲットになるかもしれない」
「え!?」
「聞いたの・・・次は吟だって。
明は部長がついてるからやめとくって・・」
美鳥は苦しそうに言葉を紡ぎだした。
「どうして!?どうして皆を傷つけるの!?
私はただ、みんなでコンクールに出たいだけなのに!!」
美鳥はそう言って僕達に身をよせた。
明も複雑そうに僕をみる。
そして、僕も嫌がらせをうけることとなる―――――。