「乗り越えていかないといけない壁?」


「そうさ。お前の兄さんが家をでていったように・・・お前はお前の意思を言えよ。
話せばわかってくれる。
特に、お前の親父さんとお姉さんは。」


「父さんが?」


「親父さんが吟の兄さんを止めなかったのは、親父さんとお姉さんが納得していたからさ。
お兄さんの決意に。
・・・多分わかって貰えるよ。」


「・・・・うん」



明には不思議と説得力があった。


だから、立ち向かおうと思ったんだ。



今、目の前にある壁に