「・・・外。」
『俺ん家来い。待ってるから』
明からの電話を切って、明の家に向かう。
僕の家からそれ程離れていない。
歩ききでも大丈夫な距離だ。
明の家に着くと、明は既に外で待ってくれていた。
僕を見てニカッと笑う明をみて、なんだか安心したのと同時に目がぼやける。
「馬鹿、何泣いてんだよ・・・!!」
「・・・・っ!!」
明は僕にそう言いながら、家に上げてくれた。
部屋に入ると、明の母がココアを持ってきてくれた。
「で、どうしたんだよ。いきなりそんな泣いて・・・男なんだから泣くなよ」
「・・・うるさい。自分でもわかってるさ。
・・・自分が女々しいことぐらい。」