絶対に負けない。
僕だって、君たちと一緒に演奏をしたいから。
遠慮をしない本気の音を聞くことができて
僕は嬉しい
「次、渡辺君」
「はい。」
僕も、本気の音楽を君たちにおくろう。
一年生三人、コンクールメンバーになって最強のトランペットパートを作るんだ――――。
先輩達の番になり二年生からオーディションを受けていく。
先輩たちは、当然上手かった。
二年生は三人の先輩が受けていた。
そして、三年生。
三年生が五人いる中の一人は部長で、風間那音先輩で、静かなもの言い、しかし意思があり、嫌われものの僕にも優しかった。