決断を下された時
ついに、訪れた。
明との約束を果たすか果たさないかの、コンクールメンバーを選抜をするためのオーディション。
先生の専攻楽器はトロンボーン。
金管楽器に関しての知識は十分に持ち合わせており、アンブシュア、音色、タンギング。
全てを総合し、決めていく。
パートごとに、先生が回り、オーディションが開始される。
トランペットは金管楽器の中では三番目だった。
一つ前はホルンで、その前はチューバ。
今回自由曲となっているのは、難易度のとても高い一曲になっている。
一年生から順番に開始をする。
僕は一年生の一番最後。
明と田中さんが僕の前だ。