「努力を絶対に怠ったらいけないよ。
俺より上手い人なんて、一杯いるんだからね。」


「はい。」



上には上がいる。

そして、僕らは頂点に立つんだ。



「食べ終わったし、演奏きこうか。
聞いて驚くなよ?俺らが一番のトランペットパート・・・ラッパートなんだから。」



そう言われて、僕はホールのドアを開けた。


席に着いて、僕はプログラムを開く。


残りは五校。

そして、その後は結果発表だ。


那音先輩は、頬杖を着いて楽しそうに聞いている。


聞き飽きた課題曲。


それをこんなにも楽しそうに聞いてる那音をみて、俺はすごいと思った。