そんなこと、誰にも言われたことがなかった。
・・・確かに、僕はずっと一人だった。
この部活に入るまで、僕を僕として認めてくれる人がいなかったから。
「今の吟は、誰よりもいい音をしてる。
聞いてくれる人のことを考えてる。
素晴らしかった。
だから、今日の結果発表を気にすることはないよ。」
にこやかに笑う。
僕もそれにつられてにこりと笑った。
そして、僕は色んなことを考えたんだ。
負け知らずだったの僕に、乗り越えるための壁があること。
上手くなりたい。
そのために、壁がある。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…