「僕は・・・一人じゃないって知ったんですよ。」 「そっか。」 「こんな僕に話しかけてくれて、こんなふうに皆で演奏できるなんて、一年前は思ってもみてなかったんです。」 ため息だらけの日々を僕は抜け出したから。 ありのままの自分と、僕は出会えることができた。 そして、自分が越えるべき存在も、目の前にいる。 僕よりもずっと大人な考えで、僕よりもずっと上手くて。 それを、僕は越えたいのだ。