同じクラスの女が近寄ってきた



この女は可愛くもなければ可愛いという訳でもない





ごく普通の女――――






「おはよう蓮哉ぁ~」


身長は高く、運動神経抜群。



おまけに成績優秀




髪は肩まであるサラサラのロング





まるで天使のように整ったこの容姿…


「おはよ」


ニコッ



微笑んだら女の頬は赤くなった



「あっあの…!今日席替えだけどさ、同じ…グループになれたら良いね」


そして……


「そうだね」


僕はそのまま微笑んだ


「……!?」


女は僕をただボ~っと見つめた


頬を赤く染めたまま



僕は放っといて拓斗の方に向いた



「……あいつ、完璧に落ちたな」



そして人を誘惑するこの魅力


最後には…



僕のことしか考えられなくなる



悪魔のような魅力