優奈は真顔でそう言って、じっと俺の目を見る。



その冷たい眼差しに心臓を抉り取られるかのような冷たく刺さる痛みを覚える。






「別れねーよ、外野は黙れ」




「その言葉があたしにしか聞こえてなくても、その秋ならそのうち絶対別れるよ」






…はぁ?



ぷつん、と頭のなかで何かが切れる音がした。






「お前、次別れろって言ったら…」




「何?別れてくれるの?」








あぁ、俺の幼馴染みも、俺のように天の邪鬼なんだ。




すごく、面倒。


俺も、愛里にそう思われてたりするのだろうか。