「…ごめん…」



「謝るならさっさと謝りにいきなよ」






そう言いのこし、真琴は戻っていった。








ごめん、真琴。

ほんとうにありがとう。










一息吸って、顔をあげる。







愛里に謝ろう。


少しでも早く。





まだ俺と愛里が繋がってるって希望があるから。



信じていたいから…






俺は階段に向かって走った。



足もっと早く動けって、念じながら。