一度も俺を見ない愛里。
少し見えた顔には悪そうな表情を浮かべていて、そのまま学校に戻っていった。
追い付こうとする俺と、逃げるように去る愛里。
思わず、足を止めてしまった…
「秋は…意気地無しだな」
俺と二人、真琴は残って悲しそうに言う。
愛里に話しかけられなかった。
でも、さっきならいつだって話しかけれた。
タイミングだってたくさんあった…。
「…そうだな」
このまま…愛里と話せないかもしれない。
そう思うと、胸が苦しくてたまらない。
「高城さん、秋を探してたんじゃないかな…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…