愛里はなんで屋上にいるのだろう。


愛里が屋上にいたらだめってことではない…けど、


俺がいるかもしれないのに、来るの辛かっただろうな…







俺は、いないほうがいい?




「愛里、クラス戻ろっ」







そう言って愛里の手を桃子は引っ張る。



“愛里、待てよ”



今の俺はそれをいう権利さえない。




やっと会えたのに…





愛里は一言も交わさないまま帰ってしまうのか??





その瞬間、俺は愛里に向かって進んでいた。