『――――あのー…』 ……… …え?? 俺達はその声のほうを振り返る。 「愛里…」 屋上の入口の…裏?? あんなところに入れるなんてしらなかった。 「屋上来たらなんか通れるとこがあって…」 悪そうに言う愛里。 そんな姿を見て、自然と笑顔がこぼれる。 「愛里っ!!心配したんだから!!!」 桃子が愛里に向かって駆け出す。 そのまま、ぎゅ…と愛里に抱きついた。 「桃…ごめんね」