広々とした屋上に一人座り、時間がたつのを待つ。 愛里を本当は駆け出してでも愛里を探しにいきたい。 会いたい。 手を繋ぎたい。 ごめんね、って謝りたい。 そんで、たくさんたくさん甘やかしたい… けど、愛里を思うと、今は探しにいくタイミングが違うと思う。 愛里がいないから それだけでこんなに切なくて苦しい気持ちになるなんて、これまで思いもしなかった。 「愛里…ごめん」 口を開けばこの言葉ばかり出てくる。