「…花!ねぇ、愛…しっかり…。」

そう叫ぶ声で私は目が覚めた。

目を開けると見知らぬ天井。

ここ、どこなの?

「愛花!」

「…美希。」

私のそばにいてくれていたのは親友の山田美希(やまだみき)。

事情を聞いたところ、私はふざけて走っていた男子とぶつかり凄い勢いで階段から落ちたらし
かった。

それほどの高さでもなかっけど、後ろから落ちたから打ち所がかなり悪くて意識がなくなっちゃったらしい。

救急車を呼ぶかって事になったんだけど、うちの保健室の先生が大丈夫って事で単価で保健室に運んだんだって。