小さくてぼそぼそ話してる私が急に大声を出したから拓也君はびっくりしてる。

「ありがとーな!」

拓也君は最高の笑顔でそう言う。

ただでさえ赤かった顔が真っ赤になって、本当に意識が飛びそうかも。

ふらっとして私は拓也君の膝の上に倒れた。

恥ずかしい!情けない!私何してるの!?

そう思ってるうちに涙が出てきて、声にならない嗚咽が漏れた。

「藤生?大丈夫か!?
顔真赤だけど…熱あるんじゃね!?」

「…ごめぇん…。大 丈夫、だよ…?」

とても大丈夫には見えない私に気を使って、拓也君は休み時間が終わるまで膝を貸してくれた。