「まぁ。話って言うのはその怪我に関係するんだ。」

「これ?」

そう言いながら長い髪の毛を掻きあげて包帯を見えやすくする。

「…それ。」

なんか謎の間があったんだけど。
怒らせちゃったかな?

「俺、お前が階段から落ちて寝てる時、声かけたんだけど。
覚えてる?」

「…あ。あれってまさか拓也君だったの?」

「まぁ、一応な。」

「でも、お姫様とか言ってた気がしたんだけど?」

「そうだけど。」

「え?」