ちらっ。上目づかいで拓也君を見てみる。

特に何も言わずに歩くだけ。

「あのー…なんか用事かなぁ?」

「ん?」

くるっと顔がこっちに向く。

うっわ。やっぱ超イケメンだ!

整った顔立ちに切れ長だけどぱっちりな目。

そこに長いまつげとすっと通った鼻筋。

これをイケメンと言わずに何と言えばいいの?

「ちょっと話したいことがあってなー。
俺のお気に入りスポットでいい?」

そう、きゅっと口角をあげて言われると…

「う、うんっ。」

もう断れないって!