亮太くんはプロレスが終わると、3つのパイプ椅子を使ってねころんでいた。

かわいい…。

なんて思っていると真下から真帆の声が聞こえた。

真帆「愛ちゃーん」

『んー?』

真帆「スポットお疲れー」

『まだやらんといかんけどね』

真帆「そっかー。あ、じゃあそろそろ戻るね」

そういって真帆は自分の席に戻った。

あたしはちらって亮太くんのほうを見ると亮太くんはおとなしく席に座っていたけど、前の席の人にちょっかいをかけていた。

少しはこっちみてくれてもいいじゃんか。

バレンタインのときに言っておいたのに。

少しムッとしながら、スポットの仕事をやり始めた。