乳首を吸うと、小さな声を漏らして体を震わせる香里奈。


こんな反応するんだ、と初めて見るものへの新鮮な感動と共に、その反応の後で必ず、恥ずかしそうに頬を赤くするのが予想できた。


確かめるほどに明らかに分かるのは、自分の中にもう一つの記憶が混在していることだった。


そしてもう一つ、別の感情が存在していることにも気がついたのは、香里奈とセックスの途中。


しずくの中には香里奈への友情と、恋愛感情もまた同時に混在していて、頭の中では依然として不思議な感覚を覚えながらも、心の中では恋人への愛しさが燃えていた。




「しずっ……それダメだって」




芽生えた欲情に晒されて、半ば無意識に舌を下ろしている途中で、香里奈に制止された。


しずくには、香里奈がいう“それ”が何を指しているのか、やっぱり分かっていた。