私はグイっとソイツの胸ぐらを掴んだ。




「おい。てめぇいい加減にしろや。
 誰が男好きじゃ?誰がぶりっ子じゃ?」


「うるさいわね。さっさとこの手離しなさいよ!」


「うるさいのはテメェだろうが!!」


私はコイツに渇をいれた。

するとコイツも周りの女子も小さく肩を揺らす。



「いいか。私は男好きじゃない。ただ、
 男友達が多いだけ。女はめんどくさいの。
 お前みたいなやつが居るから。
 そういうの男からみたら相当ウザイよ?
 男の前でころっと言葉遣いとか行動
 変えるやつのほうがよっぽど
 男好きでぶりっこなんじゃありませんか?」


私は胸ぐらをつかむ手を離した。



「おぉ~」


パチパチパチ


誰が拍手してるのかと思ったら、
翔先輩だった。


「なにしにきたのよ・・・」


「うわ、すないじゃねぇなぁお前わ」


あ・・・昨日と同じ。


翔先輩は私の頭をワシャワシャなでた。