虹の橋に行った猫ちゃんへ

布に水を含ませて、プッチの口につけた。




母は泣きながら


「もう何日もお水飲めなかったもんね、喉かわいたでしょう?」と言った。





本当に、よくがんばったね。



スタッフの人に


「思い出に、プッチちゃんの毛を少しカットしますか?」

と言われたけど断った。






天国で毛がカットされたままだったら、かわいそうだもん。





いつも丁寧に毛づくろいしてたからね。


自慢の毛並みだったもんね。

「では、合唱してください」








手を合わせると


音楽に乗せて詩が流れた。









【虹の橋】   作者 不明





天国の一歩手前に


虹の橋と呼ばれる場所がある。


地上にいる人間と


親しくしていた動物は




死ぬと、その虹の橋へ行く。

そこには草地や丘が広がっていて




動物たちは一緒になって


走ったり


遊んだりすることができる。


たっぷりの食べ物と水


そして


日の光に恵まれ




彼らは暖かく


快適に過ごしてる。

病気にかかっていたり


歳をとったりしていた動物たちは



ここに来て


健康と活力を取り戻し

傷ついた動物たちも


元どおりの


丈夫な体を取り戻す。




過ぎ去りし日の


夢の中でのように。