「うわ…豪華」
沙夜がそう言ってしまうのも
当然だと思う
中はかなり豪華。
お金持ちの部屋の一つみたい
ソファーやベッド、
テーブルにはティーカップ
奥にはもう1つ
扉があって、先輩が中を
見せてくれた
「これは望遠鏡。
月でもクレーターまではっきり
見えるほど高いものなんだ。
君たちは今日からいつでも
ここに入って自由に使っていいよ」
先輩はそう言って扉を閉めて
私たち三人に天文学部の
扉の鍵を渡してくれた。
「ここはほとんど要の
部屋みたいになってるけど
気にせずにサボりに使っても
いいからね(笑)」
「「「は、はい…」」」