沙夜は背が私よりも高いから
女の子達の後ろからでも見える


「う…見えない」


例の要先輩はめんどくさそうな
顔をしているみたいだけど


全く見えないっ!!


ていうか説明聞こえない!



「では、あまりに数が多いので
くじ引きで三名のみ天文学部に
招待しようと思います。」



く、くじ引き!?

私真剣に天文学部に入りたいのに…



「多分天文学部に入りたいのは
私と莉亜だけだと思うよ。
あとはみんな要先輩狙いね…」


沙夜が腕を組ながら
くじ引きを引き始める
女の子たちを見ていた



「私…くじ運悪いのに…」



「大丈夫。当たりかはずれかは
要先輩が決めてるから」