やっぱりさっぱりわからない


「あの、先輩。
退いてくれませんか?」


不意に聞こえた声
そこには定食やパスタを
持った龍と沙夜が怖い顔をして
先輩を睨み付けていた



「チッ」


先輩は意外と呆気なく
席を立って別の女の子たちの席に
行って盛り上がりだした



「あの先輩女100人切りとか
自分で抜かしてる人だから、
莉亜は話ちゃダメよ?」



沙夜が私にパスタを渡しながら
先輩チラッとみて
眉間に皺を寄せる。


沙夜が言うならと、
私は小さく頷いてパスタを
受け取った。



「ありがと…」



「あ!!そういえばもうすぐ
秋の学園祭だね~」