*咲side



バイト先の店が閉まる

まぁ、一時期だけどな。


莉亜ちゃんに会うことも
無くなることが悔いだな


グラスを拭きながら
接客をしてる莉亜ちゃんを見る


カウンターにきては
笑顔で話してくるのが


たまらなく可愛いと思う



それなのに
一人の客に一瞬にして
その笑顔を奪われた


その男は莉亜ちゃんを
優しい目で見ている


莉亜ちゃんもあの笑顔を
その男に向ける



バイトが終わるとき
会計にきたその男と話す


「俺の車にあったよ」


その言葉にどことなく
敵意を感じる


男は待ってると言って
店を出たら莉亜ちゃんも
慌てて店を出た



もしかして付き合ってんのか




こんなにも嫉妬を経験したのは
はじめてだった