「あぁーあ!遥さんに
いいとこ取られちゃったよー」


パチパチと手を叩きながら
沙夜が後ろから歩いてきた



「沙夜っ!」


私は咄嗟に遥さんの腕から
抜け出して沙夜に抱きついた



「沙夜のばか!怖かったのに!」



安心して溢れた涙が
沙夜の肩に落ちていく。


「ごめんね…もういやだよね」



沙夜はどんな顔をしてるか
私にはわからないけど…

私をぎゅっと抱き締めてくれた




「遥さん、ところで…
何してるんですか?」


沙夜が私を慰めた後で
遥さんの元へ行った




あ!お礼言わなくちゃ!