「あ、莉亜ちゃん何飲みたい?
お酒飲める?」
「あ、はい!飲めます」
あたふたしちゃう私を見て
微笑みながら"可愛い"と言ってくる
昴くんに頬が染まるのが
熱でわかった
滅多に言われないから恥ずかしい。
そんな気持ちのまま
だんだん昴くんに打ち解けて
いろんな会話で盛りあがった
「莉亜ちゃん可愛いのに
彼氏いないの!?もったいねー」
頭をかかえる昴くんに
私は笑いながら"いないよー"
って繰り返した
沙夜も楽しそうで
私も嬉しかったから…
「莉亜ちゃん!俺の名刺!
よかったら連絡ちょうだいね!」
店の前で沙夜は遥さんと
私は昴くんと話をして
タクシーに乗り込んだ
「莉亜ちゃんまたねー!」
大きく手を降る昴くんに
私はタクシーの中から
笑顔で頭を下げた