「ごちそうさま」


遥斗さんは唇を離して
そう言うとまたパソコンに
目を向けてしまう



遥斗さんのキスの意味が
私にはわからなくて辛い




「遥斗さん、もうキス…
しないでよ」


私は涙を堪えたまま
遥斗さんにそれだけ言って

事務室を出ていく