「ライブ始まりますよ!
早く行きましょう!」



私は咄嗟に空気を変えようと
笑顔で遥斗さんを見上げてから

遥斗さんの手を引っ張った



「……………はぁ、」



遥斗さんのため息は
私には聞こえなかったけど


後ろから皆が
必死に私たちを追いかける
声は聞こえてた








そのまま中庭である
龍のライブ開場で
前は既に埋まってたから


真ん中のセンター

見やすい場所をゲットした




左から

秋人さん、昴くん、沙夜
私、遥斗さんで座って


ライブが始まるのを待った